リフォームのローン・補助金

【2020】リフォームで受けられる国の補助金制度まとめ【随時更新】

リフォームは家を新しく建てなくても古くなった環境を改善し、生活をより豊かにすることが出来る素晴らしいサービスです。

ただ、やはりネックとなるのがその費用。リフォームする箇所や施工内容にもよりますが、決して安いものではありません。

しかしそれらをカバーできる、リフォームに対する補助金制度があることをご存知でしょうか?

今回はリフォーム・リノベーションを行うことで利用できる国の補助金・助成金制度についてまとめてみたいと思います。

更に利用することでリフォーム費用を相場よりぐっと安く出来るお得なサービスもありますので、合わせて紹介していきましょう。

現在利用可能なリフォーム補助金制度について

リフォームの補助金制度はその年は適用されても、翌年になると予算が見直されて停止・廃止になるものが出てきます。

そのため、”過去にあったから”という理由で申請しても既に終了している場合がありますので、最新の補助金制度の事情を知ることが大切です。

現在全国で利用することが出来る国の予算を使ったリフォーム・リノベーションの補助金制度には以下のようなものがあります。

 

ZEH(ゼロエネルギーハウス)補助金制度

ゼロエネルギーハウスとは”外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅”のことです。

ちょっと難しいですが、簡単に言えば「太陽光による自家発電システムを持ち、かつ消費したエネルギーよりも発電したエネルギーの方が多い住宅のこと」となります。

Zero Energy House”の頭文字を取り、ZEH(ゼッチ)とも略されます。

 

出典:環境省

 

ゼロエネルギーハウスに認定されると、以下のようなサポートを受けることが出来るZEH補助金制度が存在します。

条件 受け取れる補助金額
①ZEHと認定 70万円

蓄電システムの設置で3万円/kWhが加算(最大30万円)

②ZEH認定&省エネ実証(エネルギー消費25%削減&以下いずれか1つ達成)

・高断熱化
・高度エネルギーマネジメント
・電気自動車の充電システム設置

115万円

蓄電システムの設置で3万円/kWhが加算(最大45万円)

③ZEH認定&先進的再エネ熱等(以下いずれか1つ)の導入

・CLT断熱パネル
・地中熱ヒートポンプシステム
・PVT(太陽光発電+蓄電)システム

①および②に加えて90万円

この環境省が管轄する(2017年までは経済産業省が担当)ZEH補助金制度を利用することで、最低でも70万円、更に②や③を併用することでより大きな金額の補助を受けることが出来るようになります。

 

このZEH補助金制度を受けるためには申請が必要です。

といっても私達が直接申請するのではなく、基本的にはリフォーム業者が代行して申請する形となります。(設備の資料などを提出する必要があるため)

よってこの制度を受けたい場合はリフォーム業者に「ZEH補助金制度を利用したい」と必ず伝えておくようにしましょう。

 

また、この申請には公募期間が設定されています。これがこちら。

ZEH補助金制度の公募期間

①ZEH認定・・・5/28~10/5まで

②ZEH認定&省エネ実証・・・5/28~10/5

③ZEH&先進的再エネ熱等の導入・・・5/28~6/29

当然ですがこの期間を過ぎてから申請しても受理してもらえないので注意しましょう。

 

なお、補助金には予算が設定されていて申し込み方が多く予算を超えてしまった場合はその時点で終了してしまいます。

よって制度を活用したい人は早めに申請するようにしましょう。

(ただし応募が多かった場合は高い性能を持つ家から順に決められるので注意)

 

ちなみにこのZEH補助金制度、実際に補助金を受け取ることが出来るのはリフォーム・リノベーション完了後の数ヶ月~半年以降となっています。

その為、「補助金を受け取ってからリフォームをすれば負担が減る!」と考えている人はその方法は使えないので気をつけてください。

施工を行ったあとにキャッシュバックされるという形になります。

 

省エネ改修(断熱リノベ)支援補助金制度

出典:環境共創イニシアチブ

 

省エネ素材や断熱効果のある素材を利用したリフォーム・リノベーションでも補助金を受け取ることが出来る制度があります。

それが省エネ改修・断熱リノベーション支援補助金制度です。ZEHと同じく経済産業省が担当しています。

補助金を受けるための条件やその金額は以下の通り。

条件 受け取れる補助金額
①断熱リノベ(高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業)

・SII指定の断熱材・窓・ガラスの使用が必要。

補助対象となるリノベ費用の1/3

(戸建て)最大120万円
(集合住宅)最大15万円

②省エネ改修(次世代省エネ建材によるリフォーム支援事業)

・SII指定の高断熱パネル・潜熱蓄熱・調湿建材等の使用が必要。

補助対象となるリノベ費用の1/2

(戸建て)最大200万円
(集合住宅)最大125万円

①、②ともにSII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)指定の素材を使用する必要がありますが、この補助金を受けられると戸建ての場合100万円以上の大きな補助金を受けることが出来ます。

SII指定の素材は以下のページで確認できます。

SII指定:高性能建材(断熱リノベの補助対象製品一覧)

SII指定:次世代省エネ建材(省エネ改修の補助対象製品一覧)

上記に掲載されている製品を使用して断熱改修工事を行い、一定の断熱・省エネ基準を満たすことで補助金の申請を行うことができるようになります。

 

断熱リノベ・省エネ改修の公募期間は以下のとおりです。

省エネ・断熱リノベーション支援補助金制度の公募期間

①断熱リノベーション・・・5/7~8/10

②省エネ改修・・・5/28~9/14

こちらもZEH補助金制度と同じく予算が決まっていますが、ZEHと違い先着順で受給が決まります。

よって利用したい場合は早めに申請しておくようにしましょう。

 

長期優良住宅化リフォーム補助金制度

出典:ホームズ君 よく分かる耐震

 

最も金額が大きいものとしては、国土交通省が行っている長期優良住宅化リフォーム補助金制度というものもあります。

”長期優良住宅”というのは、「地震に強く、耐久性があり、省エネで、維持管理がしやすい住宅」のこと。

いくつかの基準をクリアすることで段階的にレベルが上がり、達成したレベルによって受けられる補助金が変わりますが、なんと最大で250万円もの補助金を受け取ることが出来ます。

その条件や段階ごとの金額は以下の通り。

条件 受け取れる補助金額
①長期優良住宅とは認められないが、性能が向上している

※以下の性能について一定の向上があった場合。

・省エネ
・耐震
・構造躯体の劣化対策
・住宅設備の維持管理
・その他、必要な修繕

対象となるリノベ費用の1/3

(最大100万円)

②長期優良住宅の認定 対象となるリノベ費用の1/3

(最大200万円)

③長期優良住宅の認定&高度な省エネ性能 対象となるリノベ費用の1/3

(最大250万円)

③まで行かなくても①で一定の性能向上があれば最大100万円の補助金を受け取ることが出来ます。

更に②の長期優良住宅に認定されると一気に倍額の最大200万円まで受けることができるので、③のレベルまで行かなくても是非活用したい制度です。

 

なお、長期優良住宅の公募期間はZEHや断熱リノベーション制度と違い特に期限がなく、その1年間であればいつでも申請可能となっています。

ただし予算に上限があるのは一緒ですので、申請が多く予算を超えてしまった場合は終了してしまいます。

よってやはりこちらも早めに申請しておくのが良いでしょう。

 

住宅ストック維持・向上促進事業

出典:一般社団法人 住宅瑕疵担保責任協会

 

良質な住宅ストックによる市場の良循環を促す仕組みを利用し、インスペクションの実施、瑕疵担保保険の加入など、住宅の適切な質の維持・向上に必要な出費を行った場合にも補助金が発生します。

こちらは「仕組みを開発・協議する側に発生する補助金」と、「仕組みを利用する(導入する)側に発生する補助金」の2種類があります。

私達の場合は仕組みを開発するのではなくそういった仕組み・技術を自宅に導入する側になるので、後者の補助金がもらえるわけですね。

その具体的な内容と金額は以下のとおりです。

条件 受け取れる補助金額
①住宅の質の適切な維持・向上に要する経費【補助率:定額】

・インスペクションの実施 (今後10年間の実施分を含む)

・住宅履歴の作成 (今後10年間の実施分を含む)

・瑕疵保険への加入 (中古流通・リフォーム時に限る)

・維持管理計画の作成 (中古流通・リフォーム時に限る)

 

②開発する仕組みに対応するための質の向上に要する経費【補助率:1/3】

上限100万円

少しわかりにくいですが、①は新築・リフォーム時に4項目全てを達成することで、かかった費用を全額(ただし上限は100万円)補助してもらうことが出来ます。

②は一定の耐震性能を持たせることと、リフォーム工事着手前のインスペクションで確認された劣化事象のうち、劣化が著しいと指摘された部分について補修を行うことが対象となり、その為にかかった費用の三分の一(上限100万円)が補助してもらえるということになります。

 

なお公募機関に関して、①は期間の指定は特にありませんが、②に関しては工事の施工完了前までに申請する必要があるので注意しましょう。

 

現在は停止・廃止されたリフォーム補助金制度について

過去に採用されていましたが予算の都合などで現在は適用できなくなってしまったリフォーム・リノベーションの補助金制度は以下の通りとなります。

※参考程度に掲載していますが、申請しても利用できませんのでご注意ください。

 

エコリフォーム補助金(住宅ストック循環支援事業)

同じく国土交通省が行っているもので、エコリフォーム補助金というものがあります。

こちらは住宅ストック循環支援事業という補助制度のうちの一つで、他にもエコ住宅への建て替えやエコ設備の整った良質な住宅を購入した場合でも適用可能です。

出典:国土交通省

 

エコリフォームの場合、適用条件や受け取れる補助金額は以下の通りとなります。

条件 受け取れる補助金額
・エコリフォームを行うこと

・リフォーム工事後に耐震性が確保されていること

エコリフォーム費用・・・最大30万円

耐震改修を行う場合・・・最大45万円

こう書くとすごく簡単に見えますが、実際はリフォームする箇所ごとに事細かく金額が設定されています。

そしてその合計が最大で30万円まで、耐震改修を行った場合は45万円までとなっています。

 

より細かな内容については項目が多すぎるので以下の記事を御覧ください。

 

国のリフォーム補助金制度は併用できないので注意!

このようにリフォーム・リノベーションには様々な補助金制度が存在しています。

しかし注意したい点が、これら国の補助金制度は併用できないということです。

 

原則として国の予算(国庫)で行われるリフォーム補助金制度はどれか一つしか認められないため、例えば「ZEHと省エネ改修の2つを申し込んで300万円以上の補助金がもらえる!」ということは出来ませんので注意しましょう。

 

ただし例外もあり、国庫を使わない補助金制度との併用は可能となっています。

例えばエネファーム設置補助金や各地方自治体が独自の財源を基に行っている補助金制度などです。

※勘違いする人も多いですが、エネファーム設置補助金の予算は国庫ではなく一般社団法人 燃料電池普及促進協会(FCA)のものです。

 

しかしこのときに対象とする設備でZEHと省エネ改修両方(共に国庫)に申し込むことは2重取りとなり出来ないので、国の補助制度はどれか一つといった形になるようにしましょう。

もし違反した場合は補助金が回収されるだけでなく、場合によっては罰金を支払うことにもなりますので注意してください。

 

それぞれ自身のリフォーム内容と照らし合わせ、どの制度が一番オトクでより良い条件なのかをしっかりと調べることが大切です。

 

合わせて利用したい!リフォーム一括見積もりサイト

さて、補助金制度と控除制度により利用しやすくなるリフォームですが、合わせて使用することで更にリフォーム費用をオトクに出来るサービスがあるのをご存知でしょうか?

それがタウンライフリフォームリショップナビといったリフォームの一括見積もりサイトです。

 

一括見積もりサイトとはどのようなサービスなのかというと、その名の通り複数のリフォーム会社へ一括で見積もり依頼が出来るという楽ちんなサイトのことになります。

このサイト、見積もりの手間が減るのはもちろんですが、実はそれ以上に魅力的な特徴があります。

それは、リフォームの費用を相場よりも大幅に安く出来るということ。

 

一括見積もりサイトは先程説明したように一度の作業で複数の企業へ見積もり依頼をすることができるのですが、そのおかげで依頼したリフォーム会社の間で相見積もりによる価格の競争が起こります。

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その為、ただ普通に1社へ見積もり依頼する場合と違い、より安い金額を提示してもらえる可能性が非常に高くなるのです。これが一括見積もりサイトがオトクな理由です。

 

また更に嬉しいのが、登録されているリフォーム業者はすべて厳しい審査基準を通過した優良業者のみということ。

意外と知らない人が多いのですが、現在のリフォーム業界は悪徳業者の巣窟となっています。

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よって、特に初心者の方はよく注意してリフォーム業者を探す必要があるのですが、一括見積もりサイトであればそういった心配は不要となります。

 

もちろん見積もり結果を見て納得が行かなければキャンセルもできますし、すべて無料で利用できるためデメリットもありません。

これからリフォームの各種補助金や控除制度を利用しようと考えているのであれば、よりオトクにするために合わせて利用するのがおすすめです。

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  • この記事を書いた人

リノ

現在住んでいる古い一軒家をフルリフォームで新築同様に生まれ変わらせるのが夢なアラサーです。好きな動物はうさぎ。ブログを見に来てくれた皆さんと一緒に、リフォームについて情報共有できれば嬉しいです。

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