リフォームのローン・補助金

リフォームの費用をローンで支払うメリットと注意点

リフォームは住まいの快適さや価値を高めるために行うものですが、その費用は一般的に数十万円から数百万円と高額になります。そこで、リフォームの費用を一括で支払うのではなく、ローンで分割して支払う方法があります。この記事では、リフォームの費用をローンで支払うメリットと注意点について解説します。

リフォームローンとは何か

リフォームローンとは、住宅のリフォーム費用のためのローンです一般的な住宅のリフォームとは「浴室・トイレ・キッチンなどの設備・機器の交換」「住宅の増改築」「住宅の修繕」などを指しますリフォームローンで借りた資金は住宅の購入資金に使うことはできません。

リフォームローンのメリット

リフォームローンを利用するメリットは以下の通りです。

  • 一括で支払うよりも負担が軽減される
  • 住宅ローンよりも金利が低い場合がある
  • 所得税や固定資産税の控除が受けられる場合がある

一括で支払うよりも負担が軽減される

リフォーム工事の費用の相場は50万円~300万円と言われていますが、工事が大掛かりになればマンションでは700万円~1000万円、戸建て住宅では1000万円~1500万円が掛かることもあります。これらの金額を一括で支払うと、家計に大きな影響を与える可能性があります。しかし、リフォームローンを利用すれば、月々数万円程度の返済で済む場合もあります。例えば、1000万円を10年間で返済する場合、年利2%であれば月々約9.2万円、年利3%であれば月々約9.6万円です。

住宅ローンよりも金利が低い場合がある

リフォームローンはその名の通りリフォーム専用のローンですが、住宅ローンはリフォームと新築工事のどちらにも利用できますしかし、住宅ローンは借入額や返済期間が大きくなるため、金利も高くなります。例えば、1000万円を35年間で返済する場合、年利1%であれば月々約2.5万円ですが、年利2%であれば月々約3.3万円になります一方、リフォームローンは借入額や返済期間が小さくなるため、金利も低くなります。例えば、1000万円を10年間で返済する場合、年利1%であれば月々約8.7万円ですが、年利0.5%であれば月々約8.5万円になります。このように、リフォームローンの方が住宅ローンよりも金利が低い場合があります。

所得税や固定資産税の控除が受けられる場合がある

リフォームローンを利用すると、所得税や固定資産税の控除が受けられる場合があります。所得税の控除は「住宅借入金等特別控除」と呼ばれ、リフォームローンの利子の一部を所得から差し引くことができます。ただし、以下の条件を満たす必要があります。

  • リフォーム工事が「省エネルギー住宅改修」や「バリアフリー改修」などの対象工事であること
  • リフォームローンの借入額が1000万円以下であること
  • リフォームローンの返済期間が10年以下であること
  • リフォームローンの利率が年3%以下であること

固定資産税の控除は「住宅改修等促進法に基づく固定資産税減額」と呼ばれ、リフォーム工事にかかった費用の一部を固定資産税から差し引くことができます。ただし、以下の条件を満たす必要があります。

  • リフォーム工事が「省エネルギー住宅改修」や「バリアフリー改修」などの対象工事であること
  • リフォーム工事にかかった費用が50万円以上であること
  • リフォーム工事を行った住宅が築20年以上であること

リフォームローンの注意点

リフォームローンを利用する注意点は以下の通りです。

  • 返済能力を見極める
  • 金利や手数料を比較する
  • 返済期間や返済方法を検討する

返済能力を見極める

リフォームローンは一括で支払うよりも負担が軽減されますが、それでも毎月一定額の返済が必要です。そのため、自分の収入や支出、将来の見通しを考えて、返済能力を見極める必要があります。返済能力を見極める方法としては、「家計簿」や「シミュレーションツール」などを活用すると良いでしょう。家計簿では、自分の収入や支出の実態を把握することができます。シミュレーションツールでは、借入額や金利、返済期間などを入力すると、月々の返済額や総返済額などを計算してくれます。これらの方法を使って、自分の返済能力に合ったリフォームローンを選ぶことが大切です。

金利や手数料を比較する

リフォームローンは金融機関やリフォーム会社などによって、金利や手数料が異なります。金利は借入額や返済期間、信用状況などによって変わりますが、一般的には年0.5%~3%程度です。手数料は借入時や返済時にかかる費用で、一般的には借入額の1%~3%程度です。これらの金利や手数料は、リフォームローンの総コストに影響します。例えば、1000万円を10年間で返済する場合、年利1%で手数料2%のリフォームローンを利用した場合は、月々約8.7万円、総返済額は約1048万円になります。しかし、年利2%で手数料3%のリフォームローンを利用した場合は、月々約9.2万円、総返済額は約1110万円になります。このように、金利や手数料が少し違うだけで、リフォームローンの総コストに大きな差が出ることがあります。そのため、複数の金融機関やリフォーム会社のリフォームローンを比較して、自分にとって最もお得なものを選ぶことが重要です。

返済期間や返済方法を検討する

リフォームローンは返済期間や返済方法によっても、月々の返済額や総返済額が変わります。返済期間は借入額や金利によって決まりますが、一般的には1年~10年程度です。返済方法は「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。元利均等返済とは、毎月同じ額の返済をする方法です。元金均等返済とは、毎月同じ額の元金を返済し、利息は残高に応じて減っていく方法です。例えば、1000万円を10年間で返済する場合、年利1%であれば、

  • 元利均等返済では月々約8.7万円、総返済額は約1048万円
  • 元金均等返済では最初の月は約9.3万円、最後の月は約8.3万円、総返済額は約1044万円

となります。このように、元利均等返済では毎月の負担が一定ですが、総返済額が多くなります。元金均等返済では最初の負担が大きいですが、総返済額が少なくなります。自分の家計やライフスタイルに合わせて、返済期間や返済方法を検討することが必要です。

まとめ

リフォームの費用をローンで支払うメリットと注意点について解説しました。リフォームローンを利用するメリットは、

  • 一括で支払うよりも負担が軽減される
  • 住宅ローンよりも金利が低い場合がある
  • 所得税や固定資産税の控除が受けられる場合がある

です。リフォームローンを利用する注意点は、

  • 返済能力を見極める
  • 金利や手数料を比較する
  • 返済期間や返済方法を検討する

です。リフォームローンは住まいの快適さや価値を高めるための有効な手段ですが、自分の返済能力や金利や手数料などをよく調べて、最適なプランを選ぶことが大切です。

この記事がリフォームのローンについて調べていた方の参考になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

リノ

現在住んでいる古い一軒家をフルリフォームで新築同様に生まれ変わらせるのが夢なアラサーです。好きな動物はうさぎ。ブログを見に来てくれた皆さんと一緒に、リフォームについて情報共有できれば嬉しいです。

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